風邪を引いたときには、『熱、のどの痛み、はな、せき、くしゃみ』などのさまざまな症状が出るため、すぐに感染したことが分かります。
そして、ほとんどの方はそのような症状が出た際には、ドラッグストアで買った薬を飲むか、病院へ行って注射を打ってもらったりして治療をするはずです。
たしかに、風邪を引くと体はだるいし、熱で頭が痛いので、症状はとてもしんどいのですが、感染してすぐにそのような症状がでるために、治療のしやすい病気とも言えます。
一方、風邪と同じ感染症でも『性感染症』の場合は、実は症状が出ないことがほとんどなんですね。
例えば、日本国内で感染者がおよそ100万人と言われている『クラミジア感染症』では、初期段階で症状が出るのは、たったの20%となります。つまり、5人に4人は何も症状が出ないわけです※1。
※1 参考記事:10人中1人がクラミジアという結果【女子高校生の感染率】
ただし、症状が出ないのはあくまでも感染初期の段階だけです。そのまま治療をせずに放置しておくと、知らない内にウィルスが広がるために、取り返しのつかない状態になり、女性は子宮頸がん、男性は前立腺がんを発症する可能性もあります。
ですので、症状が出ないことは決して安全なことでは無く、むしろ病気が進行していることに気付けないため、とても怖いことなんですね。
そして、先ほども書いたように性感染症の中には、そのような無症状の病気が多く存在します。以下に、症状がほとんど出ない感染症を紹介しますので、少しでも不安なあなたは、念のためにチェックしておきましょう。
症状が出にくい性感染症一覧
当サイトでは、日本国内で多い10個の性感染症について、その症状や感染経路を紹介してきましたが、その中で症状が出にくいものは、クラミジア感染症、淋病、梅毒、HIVの4つです。
そして、それぞれの初期状態で症状は、男女別で次のようになります。
●クラミジア感染症
男性:尿道のかゆみ・痛み。約20%が症状なし
女性:おりものの増加。約80%が症状なし
●淋病
男性:おしっこのときの痛み(男性は強く症状が出る)
女性:おりものの増加。約80%が症状なし
参考記事:淋病のことがよくわかる【症状と感染経路】
●梅毒
男性:初期状態(第一期)では、ほぼ症状が出ない
女性:男性と同じく、初期状態(第一期)では、ほぼ症状が出ない
参考記事:梅毒のことがよくわかる【症状と感染経路】
●HIV(エイズ)
男性:ほぼ症状が出ない
女性:男性と同じく、ほぼ症状が出ない
参考記事:HIV感染症・エイズがよくわかる【症状と感染経路】
以上の4つの性感染症に感染した場合には、症状が出ないことがほとんどなため注意が必要です。
セックス、フェラチオ、クンニ、シックスナインのようなプレイはもちろん、淋病やクラミジアはディープキスでも感染の可能性があります。
ですので、もし心の当たりのある方は、知らない内に病気が体中に広がっていたなんてことを予防するためにも、まずは検査で病気の有無を確認するようにしましょう。
のどへの感染を含めた検査は、次のキットを使えば自宅することが可能です。
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