性感染症に感染しやすい条件の1つとして、『仮性包茎』があるということを以下の記事でお伝えしました。
■参考記事:仮性包茎は性病に感染しやすいって本当なの?
「包茎と性病が関係あるなんて、何をバカなことを言ってるの?そんなの関係ある訳が無いでしょう?」
実は、それら2つはおおいに関係があるんです。詳しくは先ほどの記事を読んで頂きたいのですが、要点をしぼってお伝えすると、次のような理由となります。
まず、仮性包茎の方の多くは、お風呂に入ってもペニスを皮をむいて、しっかりと洗うことができていません。そのため、性器周辺が不潔な状態になりやすくなります。
そして、清潔でない状態というのは、ウィルスや菌に感染しやすくなるため、性感染症にもなりやすいんですね。
以上が、仮性包茎の人が性感染症になりやすい理由となります。そのように、不潔な状態というのは性感染症にかかりやすい状態になるんです。
さらに注意をして頂きたいのが、1つの性病にかかると、別の性感染症も移りやすい体質になる点と言えます。例えば、現時点では完治させる方法が存在しないHIVにも、感染しやすくなってしまうんです。その点について、以下に詳しく解説します。
HIVに感染する確率を上げる感染症
先ほど性感染症になると、別の性病にも感染しやすくなるとお伝えしましたが、その理由は免疫力や体力が病気により低下してしまうからです。
そして、男性、女性に限らず特に注意をして頂きたのが、性器の粘膜を傷つける性感染症になった場合となります。例えば、尖圭コンジローマ、性器クラミジア感染症、梅毒、性器ヘルペスのような病気です。
なぜ、それらの感染症に特に注意をしなくてはいけないかと言うと、先ほど書いた4つの病気になると、HIVへの感染率が上昇してしまいます※。
※HIVとエイズの詳細については、次の記事で紹介中です。
参考記事:HIV感染症・エイズがよくわかる【症状と感染経路】
具体的にどのくらい感染率が変わってしまうのかについてですが、コンドームなしでの感染率を『1』とした場合の数値を紹介しますので、そちらをご覧ください。
●セックスでのHIVの感染率
- コンドームなしでのセックス:1
- コンドームを使用してのセックス:0.1
- 梅毒、性器ヘルペス:2.5
- 性器クラミジア:3
- 尖圭コンジローマ:11.4
※「性感染症」常識のウソ 生活人新書 林義人(著)を参照
赤文字で書いたものが、性感染症になっているときの感染率となります。データをみると、性病に感染していることが、いかにHIVへの感染確率をいかに高めているかが分かっていただけるはずです。
日本での患者数が100万人と言われているクラミジアで3倍、尖圭コンジローマにいたっては、11倍以上も感染率が上がってしまいます。たしかに、それらの病気だけではすぐに命を落とすことはありませんが、HIVを併発しては命の危険に直面します。
「知らない内にHIVも併発していた」なんてことを起こさないためにも、まずは今の自分が感染している病気をしっかりと、検査を通して理解した上で、治療に取り組むようにしましょう。
早期発見をして治療をすれば、クラミジアや淋病のような性病は数週間で完治することができますからね^^
コメント
なりやすい体質はかえられますか?
たなさま
コメントありがとうございます。
>なりやすい体質はかえられますか?
性感染症は、他の病気と同じく
免疫力が低下していると、感染しやすくなります。
ですので、なりにくするためには
まずは体調管理が大切です。
睡眠・バランスのとれた食事・適度な運動を心がけて、
生活をすることが、性感染症の予防につながります。
性病が完治したら大丈夫なんですか?
たなさま
コメントありがとうございます。
>性病が完治したら大丈夫なんですか?
大丈夫という訳ではござません。
あくまでも統計上のお話しですので、
性器ヘルペスやクラミジアなどに感染していない人の方が、
HIVには感染しにくいとお考えください。
よろしくお願い致します。