本ページでは性器ヘルペスの症状、感染経路、潜伏期間などを医療の専門知識が読んでも理解できるように、分かりやすく解説しています。
『ヘルペスなんて、水ぼうそうみたいなものでしょ?』と軽く考えている方がいるかもしれません。しかし、発症したときにはHIVの感染率の2倍以上に高まるというデータもあるれっきとした性感症の1つです。
また、セックス以外でもディープキスやフェラチオでも移ってしまう感染力の強い病気となります。そのため、処女や童貞の方も、過去にお付き合いをしたことがあるのなら決して無関係の病気でありませんので、以下の内容をしっかりと確認してください。
特徴
ヘルペスの一番の特徴は、一度感染してしまうと治らないという点です。つまり、感染してしまうと一生この病気を付き合っていかなくてはいけません。
とは言っても、ずっとヘルペスの症状が出る訳ではありません。風邪をひいたり、インフルエンザになったりして体調が弱っていることにその症状は出てきます※。
※具体的な症状については、本記事中の『症状・潜伏期間』の項目で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
また女性の場合には、風邪意外にも生理、妊娠のときに症状がよく出ます。
そして特に注意をして頂きたいのが、妊娠中の病気の発症です。
もし、産道を経由をして赤ちゃんに感染してしまった場合には、『新生児ヘルペス』に感染してし、約50%の確率で命を落とします。
しかし、お母さん自身が感染していること分かっているなら、帝王切開で赤ちゃんのヘルペス感染を予防することも可能ですので、まずは妊婦さんがヘルペスに感染しているのかどうかを検査でしっかりと把握しておきましょう。
感染経路
性器ヘルペスの主な感染経路は以下の通りです。
- ディープキス
- フェラチオ
- クンニリングス
- ゴムなしのセックス
- ゴム無しのアナルセックス
- 母子感染
口にも菌が存在しているため、ディープキスでも簡単に感染してしまいます。
コンドームだけでは予防をすることはできません。少しでも感染の可能性減らすためにも、不特定多数の方と激しいキスをするようなことは避けてください。
症状・潜伏期間
初めて感染してから症状が出るまでの潜伏期間はおよそ1週間程度です。
なお、症状は男性、女性それぞれ次のようになります。
- 女性・・・
性器にかゆみ、痛みが出て、おしっこをするときに激しい痛みを感じます。
また、性器周辺に水ぼうそうのような水疱(すいほう)ができます。 - 男性:症状は、女性場合とほぼ同じです。
ペニスの痛みとかゆみに加えて、その周辺に水疱ができます。
なお、感染してから初めて症状がでることを急性型、2回目以降の症状を再発型と呼ぶのですが、症状がひどくなるのは『急性型』の方です。
治療方法
治療方法としては、ウィルスの活動を抑えるための飲み薬を飲むのが一般的です。およそ1週間程度、薬を飲み続ければ症状はおさまるでしょう。
また、性器周辺の水疱がひどい場合には、塗り薬をつけることもあります。
まとめ
性器ヘルペスの場合、症状があらわれても1ヵ月ほど放置すれば、自然とその症状がおさまることがありますので、放置する方も少なからずいらっしゃいます。
しかし、それが原因でこれから生まれてくる赤ちゃんにまでヘルペスを感染させてしまう危険があることをしっかりと理解してください。
先ほども書きましたが、現在では赤ちゃんへの感染を予防する方法もあります。ですので、まずはあなた自身がヘルペスに感染しているのかどうかを検査を通して、しっかりと確認するようにしましょう。
コメント
お付き合いをしている男性と性行為をするようになってから足の付け根の内側?にボツボツができるようになりました。
当時はあまり気にしていなかったのですが
最近膀胱炎の症状を何回も繰り返していて、生理中に彼氏と中出しセックスをして先日インフルエンザになりました。
性器ヘルペスの症状とよく似ていたのでコメントしました、、、
性病なのでしょうか、、、
もちさま
コメントありがとうございました。
>お付き合いをしている男性と性行為をするようになってから足の付け根の内側?にボツボツができるようになりました。
臀部や大腿部に水泡性・クレーター状の病変をつくります。また、女性の場合には膀胱へも感染が行き渡るため注意が必要です。コメントだけでは、性器ヘルペスかどうかを判断することはできませんが、お話を聞く限り可能性はあります。
性器ヘルペスはクラミジアに次いで女性の感染者が多い性感染症ですので、一度クリニックで相談をされてはいかがでしょうか?よろしくお願いいたします。