こちらでは、昔からある代表的な性病の1つの淋病について、その特徴、感染経路、症状などを医療知識が無い方にも分かりやすく解説しています。
淋病は挿入を伴うセックスだけでなく、フェラチオのようなプレイでも感染する危険がある病気ですので、心あたりのある方は以下の内容をぜひチェックしてみてくださいね。
特徴
淋病の特徴は男性には症状が出やすく、女性にはその症状がほとんど出ない点です。
そのため、男性側が感染すると1週間程度で症状の変化から気付くことができるのですが、女性側は感染したことになかなか気付くことができません。
以前に紹介したクラミジア※では、男性にはその症状がほとんど現れませんでしたので、その逆のパターンですね。
※参考記事:クラミジア感染症がよくわかる【症状と感染経路】
ただし、女性の場合も感染してそのまま放置をしておくと、子宮内膜炎を起こす可能性が高いので妊娠をしづらい、あるいは流産、早産をしやすい体になってしまう可能性があります。
ですので、将来赤ちゃんを産みたい方や、妊娠中の方は感染に対して敏感になるようにしてくださいね。
感染経路
淋病の主な感染経路は次の通りです。
- コンドーム無しでのセックス
- コンドーム無しでのアナルセックス
- フェラチオ(ゴム無し)
- クンニリングス
- 母子感染
- ディープキス
感染経路は、クラミジアの場合とほぼ同じとお考えください。コンドームを使わないセックス、フェラチオやクンニのようなオーラルセックスでも感染しています。
また、風俗遊びをする男性が特になりやすい病気ですので、ソープだけでなくファッションヘルスやイメクラのような風俗に行ったことのある男性、あるいはそのような男性とエッチをしたことのある女性は感染している確率がとても高いです。
症状・潜伏期間
潜伏期間は2日から1週間程度です。比較的、早い段階で症状が出ます。男性、女性、それぞれの症状は以下の通りです。
- 男性:尿からウミがでる、尿道炎、前立腺炎(尿道炎がひどくなり発症)
- 女性:おりものが増加する、性器がかゆくなる(男性に比べて症状が軽く、感染したことに気付かない人がほとんど)
男性の場合、おしっこをするときに痛みを感じるようになりますので、すぐに分かるはずです。人によっては、激痛のためのチョロチョロとしかおしっこをすることが出来なくなるほどです。
ちなみに、淋病の『淋』という字には『しずく』という意味があり、この病気になると痛みせいで、おしっこをしずくのように少しずつしかできないので、この名前が付いたとも言われています。
女性の場合、初期段階では自覚症状がありませんので、放置してしまう可能性がとても高いです。しかし、治療をせずに放っておくと、不妊症になってしまう可能性があるため、絶対にすぐに発見して治療をしましょう。
治療方法
治療方法はいたって簡単で、抗生物質を飲むだけです。
飲み始めると症状が軽くなるので、すぐに飲むのをやめてしまう方が多いですが、それでは体の中に淋菌を抱え込むことになります。
薬を飲み始めて、症状が軽くなったとしても、お医者さんに決められた量を決められた期間は飲み続けるようにしましょう。
まとめ
挿入を伴うセックスだけでなく、フェラチオやクンニリングスでも感染する病気ですので、ゴム無しでセックスをしたことがある人は感染している危険があります。
男性の場合はすぐに症状が出るので、感染していることは分かりますが、女性の場合は感染に気付かずに放置をして、子宮の病気になってしまうことが非常に多いです。
淋病の治さずに子宮内膜炎や卵管炎を発症すると、赤ちゃんを産みにくい体になってしまう可能性がありますので、そのような状態になる前に、心あたりのある方はすぐに検査をするようにしましょう。
淋病の検査は病院へ行かなくても、検査キットを使えば自宅検査が可能ですからね。
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